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6月の訪日客 初めて震災前の水準を上回る

6月の訪日客 初めて震災前の水準を上回る
日本政府観光局(JNTO)はこのほど、6月の出入国統計(推計値)をまとめた。訪日外客数は東日本大震災前の2010年6月比で1・4%増の68万7千人となり、震災後初めて震災前の水準を上回った。6月としてもこれまで最多だった08年を上回り過去最高だった。対前年比では58・6%増だった。 中国、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムで6月としては過去最高を記録したことなどが訪日客数を押し上げた。同様に台湾からも08年に次いで多かった。 一方、円高や放射能汚染に対する懸念から最大の訪日国である韓国やシンガポール、フランス、ドイツからは6月の訪日客が2桁減になるなど、観光渡航者の回復が遅れている。 上半期(1-6月)の訪日外客は前々年同期比3・6%減の404万9千人だった。中国、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムは上半期としても過去最高。台湾は08年に次いで多かった。 6月の訪日外客を国・地域別にみると、韓国は前々年比で15・1%減の15万2千人。放射能汚染への懸念から、特に修学旅行やインセンティブ旅行が敬遠されている。 中国は、大型クルーズ船の寄港や個人旅行需要の拡大等で訪日客が増加。台湾も個人、団体旅行の回復が見られた。香港は、依然として東日本地域への旅行が回復していない。 出国日本人数は前年同月比16・4%増、前々年比12・4%増で、6月として過去最高の147万5千人だった。上半期でも、過去最高だった01年を26万8千人上回る894万1千人となった。
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