奈良・委員会活動に手応え 旅行業界で総会ラッシュ(6)
一般社団法人奈良県旅行業協会(中川宜和会長)はこのほど、奈良市のホテルリガーレ春日野荘で第52回定時総会を開いた。昨年の総会で設置した総務、ビジネス、情報広報の3常任委員会と観光まちづくり特別委員会の活動について、中川会長は「1年経ってようやく形が見えてきた」と手応えを口にした。各委員会には会員が必ず一つに所属し、活動してきた。今年度については▽総務委員会が役員選出規約の整備と8月に旅の法律・苦情の流れを学ぶ苦情対応勉強会の開催を実施▽ビジネス委員会は経営アンケート調査と2017年3月に石川県金沢市で開かれる第12回国内観光活性化フォーラム&地旅博覧会参加の準備を進める▽情報広報委員会は会員への情報提供や会員間の情報交換を助けるホームページの開設、メール・LINE・Facebookの勉強会開催、会報「なら」のネット化を図る▽観光まちづくり特別委員会は、奈良県生駒市の高山地区にある「茶筅(ちゃせん)の里」を訪問。地旅研修を実施し、着地型商品の造成・販売を検討する。
続いて行った奈良県旅行業協会(中川宜和社長)の定時株主総会では、今年度事業として全旅クーポンのさらなる取扱額拡大を図るため全旅クーポン会への新規入会と受入施設の新規加盟促進を柱とした事業を展開することを決めた。
具体的には(1)会員の全旅協旅行災害補償制度の利用促進(2)日旅αライン導入を会員への促進、ネット事業、旅行事業の活用・拡大を行い全旅クーポン事業の協力(3)第8回「カモ・ネギ送客キャンペーン」への積極的参加(4)「ならANTA―NET」(仮称)を活用した助成金情報の収集(5)年4回送客会員に配布するチラシ広告の継続を行う。
奈良県旅行業協会協力会(中崇会長=かつうら御苑グループ)では、15年度に行った第7回「カモ・ネギ送客キャンペーン」の助成金承認が15件で511人の送客だったことや、1月に行った商談会に111人が参加したことが報告された。
今年度事業は商談会と情報交換会の開催、助成件数30件、1200人の送客を目標にした第8回「カモ・ネギ送客キャンペーン」を実施する。行政の助成金制度を有効活用し管轄内の受入会員・送客会員および行政の助成金制度の情報収集と活用にも取り組む。さらに受入施設の入会を促進するため「入会無料キャンペーン」も行い、協力会会員の拡大を図る。