宿泊増売を推進 JTB旅ホ連西日本、総会開き連携を確認
JTB協定旅館ホテル連盟西日本支部連合会(藤本正孝会長=城西館)は5月25日、広島市のリーガロイヤルホテル広島で2016年度通常総会を開いた。73人が出席した。今年度の事業は(1)JTBグループ各社との連携による宿泊増売の推進(2)地域振興・観光振興の推進(3)人材育成の推進(4)組織の安定・強化、支部活動の活性化(5)JTB旅ホ連保険への加入促進、旅連事業の各事業の利用促進などを基本方針として定め、推進していくことを決めた。
藤本会長は「JTBが発展しているのは、地域行政との強いパイプを持っているからだ。早い段階でパイプづくりに取り組まれた慧眼に感心するとともに、我々も取り残されないように一緒になって進んでいきたい」とあいさつ。
光山清秀名誉会長(JTB西日本社長)は「2015年度、当社はテロなどにより海外旅行は前年を大きく下回ったが、国内旅行とインバウンドが好調で、前年対比101.5%と目標を達成することができた」と報告。
お客様紹介運動については「西日本だけで1618件をご紹介いただき、10億円を取り扱った。これは全国の3分の1のシェアとなり、他の支部連合会と比較しても群を抜いた数字で感謝申しあげたい」と謝辞を述べた。
16年度は旅行事業、地域交流・法人ソリューション、スポーツ・マイス、インバウンドを4つの柱として取り組む考えを示した。
JTB旅ホ連本部の福田朋英会長(福一)はJTBに対して「常に業界のけん引役、トップリーダーとして前を走っていただいていることに感謝したい」と話した上で「我々旅ホ連も60周年ということで還暦を迎えた。これからいろんな改革に取り組みたい。伝統は改革の積み重ねという言葉があるようにJTBも10年前に分社化し、改革に継ぐ改革を行って現在がある。我々もあやかりたい」と、旅ホ連の改革を実施することを発表した。
新しく専務理事に就任した千葉幸洋専務理事は「旅ホ連に加入してよかった、いい組織だと言われるようでありたい」と、これからの仕事への抱負を語った。
総会後に開かれた「JTB国内旅行政策勉強会」では、グループ本社の15年度総括と16年度の取り組みについて、今井敏行JTB取締役国内事業本部長が「昨年はこれまで課題だったネット販売が1300億円に迫る勢いで伸びており、全体の30%を占めるようになった」と話し、今年度の宿泊券販売目標を4500億円に定め、取り組んでいくと結んだ。
高木俊光JTB国内旅行企画取締役商品企画部長は「4つのお願い」として、(1)オンライントラベルエージェント大手3社(じゃらん・楽天・一休)に対する同額含む最安値率をアップ(2)提供客室への手配旅行プラン登録率をアップ(3)JAPANiCANへのるるぶトラベルプラン登録率目標のアップ(4)るるぶトラベル・るるぶトラベルJAPANiCANプランの185日先取販売を可能にする設定率のアップ―に協力を求めた。