岬町―洲本航路復活へ試験運航を実施/大阪
大阪府岬町は3月27日、かつて運航していた同町・深日(ふけ)港と兵庫県・洲本港を結ぶ航路を復活させようと、旅客船の試験運航を実施した。訪日客が急増する関西国際空港と淡路島を航路で結ぶことで新たな観光需要の開拓など地域活性化につなげたい考えだ。試験運航は、岬町などでつくる深日港活性化イベント実行委員会が開催。1999年まで運航していた同航路を復活させると関空利用者などの需要から黒字化が可能という試算もあり、航路復活に向けた機運を高めようと企画した。
当日は166人乗りの双胴高速旅客船「かぜ」を利用して1日4往復運航。バーベキューが楽しめるプランや洲本温泉に入浴するプランも用意し、乗船客は深日港からが287人、洲本港からが297人の合計で584人。当日は自転車イベント「JBCF岬町クリテリウム」の第1回大会の開催にあわせたこともあり、サイクリング利用者も多かった。
続々と下船する乗船客
同委員会では今後、今回の結果や需要調査なども踏まえて、航路復活への施策を展開する予定にしている。
大阪府南部と淡路島を結ぶ航路については、兵庫県淡路市などを中心とする「瀬戸内海島めぐり協会」が関空と洲本港を結ぶ定期航路復活を模索するなど取り組みが活発化。4月5日には試験運航を行った。