【アートクルーズ】「テマヒマ展〈東北の食と住〉」　雪国の力強さ　コツコツと繰り返す

　≪人の手と自然が織りなす質感≫　東北に息づく、「手間」と「ひま」（時間）をかけたていねいなモノづくり。東京・赤坂の「２１＿２１（トゥーワントゥーワン）デザインサイト」で開催中の「テマヒマ展〈東北の食と住〉」では、多くの工程を重ねてつくられた６県５５種の食品や生活道具を映像や写真とともに紹介している。展覧会のディレクションを手がけたのは日本を代表するプロダクトデザイナー、深澤直人さん（５５）とグラフィックデザイナー、佐藤卓さん（５６）。今年２月、雪深い青森県に、企画チームとともに足を運んだ深澤さんに食や住を通じた「東北の強さ」について聞いた。