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来て見て聞いて食べてこそ―静岡市を旅する(2) 久能山東照宮

来て見て聞いて食べてこそ―静岡市を旅する(2) 久能山東照宮
久能山東照宮には標高300メートルほどの日本平からロープウェイで下って行った。だいたい神社は登って行って参拝するものと思っているから、下って神社に辿り着くのが不思議な感じだった。戦国三英傑が「三神」 神職の案内で東照宮を歩いた。「全国に100ほどある東照宮で、最初にできた東照宮がここです」。いくつかあるのは知っていたけど、100もあるとは知らなかった。 1616年に静岡市の駿府城で亡くなった徳川家康は遺言通りに、久能山に埋葬された。急ぎ建造に着手された久能山東照宮は翌1617年に落慶する。 神職の案内で本殿に入り、正式参拝をさせてもらった。参拝で座る場所は大名の格式や石高で決まっていたそう。本殿神域の最前列近くに座るメディアツアー参加者に「そのあたりは、ちょうど伊達藩でしょうか。昔であれば、とても座れない場所ですよ」と笑いを取る神職の説明は、日光東照宮でも同様だった。 来てみて驚いたのが、祀られているのが、家康は当たり前として、織田信長と豊臣秀吉を加えた三神だということ。神職の説明では明治期の神仏分離の政策で、従来、家康の像の両腋を固めていた仏像が取り除され、どうしようということで、急きょ秀吉と信長を祀ったのだそうだ。全国で唯一、戦国時代の三英傑を祀る神社となったが、真ん中の家康も、さぞ居心地が悪いだろうと余計なことを思ってしまう。 さらに神職に伺うと、久能山東照宮ができる以前、ここはお寺だったというのもおもしろい。 (阿部政利) →来て見て聞いて食べてこそ―静岡市を旅する(1) 由比港の桜えびに戻る 1 | 2
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