瀬戸芸や南予博―16年も話題豊富 四国ツー創造機構が大阪で商談会
四国ツーリズム創造機構(松田清宏会長)は10月7日、大阪市内で観光商談会を開いた。四国各地から旅館ホテルなどの受け入れ施設71社120人が京阪神の旅行会社に観光情報をPRした。今年、四国では外国人向けの広域観光周遊ルート「スピリチュアルな島~四国遍路~」が国土交通大臣より認定されたほか、第1回ジャパンツーリズムアワードの大賞に香川県の瀬戸内国際芸術祭実行委員会が受賞し、報道機関の調査で乗ってみたい列車、行ってみたい駅でJR四国の「伊予灘ものがたり」と「予讃線の下灘駅」がナンバーワンに選ばれた。さらに「四国デスティネーションキャンペーン(DC)」が2017年春に開催することも決まった。
相次いだ明るいニュースに関し、同機構事業推進本部の真鍋省二本部長は「国内外に積極的にPRできる絶好の機会だととらえています」。四国への誘客に結びつけたいと強調した。
最新情報としては、16年に四国霊場が逆打ち遍路になることや、各県が展開する「ときめき★あわ旅 おどる宝島!とくしま」(徳島県)、「リョーマの休日」(高知県)、「瀬戸内国際芸術祭2016」(香川県)、「えひめいやしの南予博2016」(愛媛県)などのイベント情報が提供された。
JR四国は、16年春に電車で初のアンパンマン列車(8000系特急電車を改装)をデビュー。予土線3兄弟の次男「海洋堂ホビートレイン」も16年度にリニューアルする予定だ。
レセプションであいさつした松田会長は「海外のメディアにおいて、世界中で行ってみたいところに日本で唯一『四国』と『遍路』が紹介されました。1200年続く四国にしかない遍路の心は日本中どこに行ってもありません」と胸を張った。
香川県の浜田恵造知事は「インバウンドだけでなく国内旅行でも女性の関心が高まっています。四国遍路を世界遺産にしたいと盛り上がってもいます」と、オール四国で国内外にアピールしていることを強調した。
参加者には徳島・阿波尾鶏、香川・オリーブ牛、愛媛・鯛めし、高知・四万十うなぎなどが振る舞われ、食を通じた四国の魅力も訴えた。