島根県観光連盟、教育旅行をアピール 「広島とセットで」
島根県観光連盟はこのほど、大阪市内で2015年度島根県教育旅行素材説明会を開いた。今春に松江道が開通し、平和学習で修学旅行の実施校が多い広島とのアクセスが改善、自然や歴史文化が売りの島根とのセット化を呼びかけた。説明会では5つのエリアごとに素材の良さをアピールした。松江エリアは、今年国宝に指定された松江城から半径500メートル以内に歴史館、和菓子づくり体験などの教育旅行施設が集積していることを強調し「自主研修に最適」。出雲エリアは出雲大社、県立古代出雲歴史博物館で「日本の源流学習ができる」。石見エリアは、世界遺産・石見銀山をガイドの案内でめぐる文化学習、隠岐エリアは国賀海岸を遊覧船、ウォーキングで体感する「リアルサファリ」体験を紹介した。
県観光連盟では方面や体験に伴う事前学習資料も用意しており、門脇弘政専務理事は、数は多くないが着実に教育旅行の件数は増えているとし「古事記に通じる歴史と自然豊かな島根県で教育旅行を実施してほしい」と呼びかけた。
この後の個別相談会では、出席した旅行会社から近年、関西の教育旅行で需要が高まっている農家民泊の充実を求める声も聞かれた。