戦国のスターゆかりの名城・月山富田城跡 島根県安来市
島根県安来市商工観光課の大谷宏さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、国指定史跡・月山富田城跡の整備計画、清水寺の「灯参道」について紹介した。月山富田城は、戦国期の山陰地方の覇者だった尼子一族の居城で、江戸初期には堀尾氏が入城。戦国の城と近世の城が共存する遺構は全国でも稀有な存在で、保存状態も良いことから多くの城マニアをひきつける。
市では、近年の城ブームを追い風に城跡の整備を進めている。今年11月からは、城跡への遊歩道の改良や眺望の障害になっている樹木の伐採に取り掛かる。
大谷さんは「先日訪れていただいた戦国史研究の第一人者、静岡大学名誉教授の小和田哲男先生にも絶賛していただきました。毛利元就、山中鹿助ら戦国のスターゆかりの名城です。今年国宝になった松江城とともに、出雲の城めぐりはどうでしょう」。
安来を代表する名刹、清水寺では10月16―18日、総ケヤキ造りの三重塔をはじめ境内や参道をほのかに照らす灯参道が行われる。幻想的な境内ではミニコンサートが行われ、参道の宿や茶屋ではイベント限定の精進料理が提供される。
「2011年から始まり今年で5回目を迎えるイベントです。名物の清水ようかん直営店も夜間営業し、羊かんぜんざいが登場します。秋の夜長を安来で過ごしませんか」と大谷さん。
島根県安来市の大谷さん