伊勢志摩サミット決定効果持続 三重県、「忍者」「城跡」アピール
2015年度第1回三重県観光情報提供会「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」がこのほど、大阪市のホテル新大阪コンファレンスセンターで開かれた。関西のメディアに、伊勢志摩で来年5月に主要国首脳会談(サミット)開催が決まったことなどを紹介した。サミット主会場になる志摩市は、開催決定の効果が表れている。志摩自然学校や横山ビジターセンターなどの入り込み客数が今年7月の昨年対比で大幅に増加。海女小屋体験施設さとうみ庵の食事コースがサミットにちなみ3310円とするなど、市内でサミット記念キャンペーンが展開されている。
熊野市は、海上遊覧でしか見ることができない高さ80メートル、周囲500メートルの大岩壁・楯ヶ崎や、城マニアから注目を集める赤木城跡、日本最大規模の1340枚の棚田・丸山千枚田などを紹介した。
南伊勢町は今年4月に恋人の聖地に選ばれ、10月には鐘モニュメントを除幕する鵜倉園地ハートの入り江をアピール。
大台町は今年から始めた清流宮川でのSUPなどの自然体験を、津市は2009年の豪雨被害以来不通だったJR名松線が来春復活することを伝えた。
名張市は、着地型のリアル忍者修行ツアーをプレゼン。忍術は総合生活術とし、道具を使った忍者修行のほか医食同源の忍者食をパッケージ化した。初級編の日帰りツアーから、赤目四十八滝での滝行や座禅なども加わった1泊2日のツアーを来年夏にも販売を開始する。赤目四十八滝渓谷保勝会の増田茂樹さんは「企業の研修会、インバウンドなど本物を体験するツアーとして売り出したい」。
伊賀市は、創業100年の養肝漬やたまり醤油アイスなど城下町の食べ歩きを女性向けにアピールしたほか、オンパクの手法を導入した体験博覧会「いがぶら」の開催をPRした。
伊勢志摩では10月1日からキャンペーン「伊勢神話への旅」を展開、プレゼント企画やひなめぐりなどのイベントを来年3月末まで実施する。伊勢志摩コンベンション機構の森早里さんは「来年は、サミットに加えて伊勢志摩国立公園が指定70周年を迎えます。ゴールデンウイークを中心に伊勢市で全国菓子大博覧会も開催されます」。