X線天文衛星「すざく」観測任務終了
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、2005年に打ち上げたX線天文衛星「すざく」が観測を終えたと発表した。打ち上げから10年以上たち、バッテリーの枯渇などで継続不可能と判断した。後継機「アストロH」が今年度中に打ち上げられる予定。 すざくは05年7月、鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所からM5ロケット6号機で打ち上げられた。打ち上げ直後に冷却機能が故障し、一部の装置が利用できなくなったが、残された装置でブラックホールや超新星爆発などを観測し成果を挙げた。 設計寿命の2年を大幅に超えて観測を続けてきたが、今年6月にバッテリーの能力が急激に低下。姿勢制御や通信などにも不具合が生じたため、観測継続を断念した。