ゆのくに天祥が取り組む「強い宿づくり」 リョケン旅館大学セミナー(2)
継続的な商品整備とメンテナンスで、20年間で約30億円を投資してきており、現在年商はゆのくに天祥が30億円、ゆのくにの森が5億円でグループ全体で35億円。今年度は北陸新幹線開業の影響で38億円まで伸ばせる見込みであることを明らかにした。「北陸新幹線のおかげで首都圏のお客様はこれまでの3倍以上になっているが、バブル感がないわけではない。しっかりと顧客が求めているものを捉え、顧客満足度向上の取り組みを行いたい」と新幹線開業効果を冷静に判断、顧客視点の重要性を説いた。
事業承継についても触れ、法人と経営者の関係を明確に区分・分離、財務基盤の強化、適時・適切な情報開示と経営の透明性を確保するなど「経営の見える化」が必要だと話した。
続いて壇上に上がった新滝常務は現在首都圏から北陸への集客は金沢エリア40%、能登(和倉・輪島)エリア20%、加賀・福井エリア(5温泉地)20%、富山エリア15%と報告。
誘客で心がけているのは(1)お客様満足度を高め総合力で誘客(2)品質重視への転換(3)総合満足度をベースにした団体セールス(4)集客と売上げのバランスとした。OTAやリアルエージェント、直営・総合案内所に対して個人・団体客ともに自社情報センターを活用して対応し、成果を上げていることも伝えた。
翌14日のセミナーは徹底的な省エネ・コストダウンで10年間黒字経営を続けている富山県・金太郎温泉、地元密着で優良企業となった千葉県の花しぶきリゾートなど「強い旅館づくりの方法」をテーマに具体的な事例を挙げて紹介した。
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