関西や北海道・沖縄が好調 JATAの夏休み旅行動向調査
日本旅行業協会(JATA、田川博己会長)は6月18日、今年の夏休み期間の旅行動向調査結果として旅行先人気ランキングをまとめた。国内は例年同様、滞在型リゾート先として北海道や沖縄方面が好調のようだ。国内旅行は大手旅行会社5社の予約状況(人員ベース、6月上旬時点)で、7月が対前年同期比102.8%、8月が同103.3%、9月が同152.5%と軒並み好調。方面別では1位は昨年に続いて北海道で、自然体験など幅広い魅力で三世代旅行が増えているという。2位は沖縄、3位は東京。4位の大阪はUSJ人気が続いている。5位には新幹線開業効果で北陸が入った。
また、関西方面の好調が目立つ。USJのほか高野山開山1200年や姫路城天守閣オープンなどの話題が好材料となり、京阪神では7月が同119.7%、8月が同111.0%、9月が同134.1%。世界遺産の暫定リスト入りを果たした「明治日本の産業革命遺産」のひとつ軍艦島へのツアーなど世界遺産をめぐる商品や、東北の夏まつりも堅調に推移している。
海外旅行は1位ハワイ、2位台湾、3位グアム、4位シンガポール、5位タイ。タイは昨年の13位から大きくランクアップした。今年はシルバーウイークがあるため、7月が同92.3%、8月 が84.1%、9月が131.5%と予約が9月にシフトしている。
調査はJATA会員381社の営業、企画、カウンター担当者らにアンケートで実施した。