地方誘客とシーズン分散化 観光庁、訪日プロモ方針を発表
観光庁は5月29日、ビジット・ジャパン事業の基本方針となる2015年度の訪日プロモーション方針を発表した。地方への誘客促進と訪日シーズンの分散化を念頭に、重点市場ごとに訴求ポイントを設定し、戦略的にプロモーションを展開していく。同方針は、訪日プロモーションの体制強化のため昨年4月に設置したマーケティング戦略本部(久保成人本部長=観光庁長官)がまとめた。
地方への誘客促進は、各市場のニーズを踏まえ、重点的にプロモーションを図る地域を設定。例えば、台湾は比較的訪問者数が少ない東北や中国、四国地方について、スノーリゾートなど冬の魅力を発信する。豪州についても現状、北海道や長野に集中しているウインタースポーツ層を、新潟や東北などへ広げるよう情報を発信していく。
訪日シーズンの分散化は、現在桜の季節などに集中する活況期とは別に、ピーク期を創出することをめざし、各市場の訪日需要の動向からプロモーションのターゲット時期を設定した。