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【赤ちゃんパンダ死ぬ】動物園会見(3)「短い時間だった…」園長、声にならず(完) 

【赤ちゃんパンダ死ぬ】動物園会見(3)「短い時間だった…」園長、声にならず(完) 
 --園長に。短い間だがどういう赤ちゃんでしたか。死んだことが分かった瞬間の気持ちは 土居園長 「短い時間だったが、正直言うと、携帯電話が鳴るのはずっと…」(言葉にならず) 福田副園長 「私が代わって話します。短い間だった。ただ、育ってほしいと願っていた。死んでしまったが、この経験を次に生かしていきたい。死んだことが分かった瞬間は、とても驚いた。昨日(10日)の状態がよかったし、シンシンが子供を大事そうに抱えてもいた。本当に驚いた」 --動物病院係長の原さんに、今の思いは 原病院係長 「私だけでなく、代わりばんこで面倒を見てきた。日々、子供の乳を吸う力も強くなり、シンシンも体力が回復し、授乳しているのも確認した。昨日(10日)も体重が1グラム増えていたし、まったく(死ぬことなど)想像がつかなかった。子供というのは母親が育てるのが一番だと思って、中国スタッフの指導の下で、シンシンに戻せると思っていた。保育器ではあげる鳴き声と、母親に戻した途端の鳴き声はまったく違うし、動きも違う。このまま大きくなるのを見守っていければと思っていた。頭の中が真っ白。ただ、中国のスタッフの指導の下、繁殖や育て方を、体で覚えた。今回は失敗したが、この失敗に学んで、次の繁殖はきちっとできると思います。今は辛い、とても残念で言葉にならない。それでも気持ちを入れ替えて、明日から前向きにやっていきたい」 --死亡時の体重は前日から減っているが 福田副園長 「昨日(10日)の午後3時20分には144グラムだったので、19グラムほど減っているが、もしかすると、乳を飲めなかった可能性がある。ただ、7~8グラム飲むこともあるし、おしっこしたり、排泄したりもするので、プラスマイナス10グラムは出るので、何とも言えない」 --母親の元に戻すという判断は正しかったのかどうか 福田副園長 「正しかったと思っている。昨日(10日)の夕方の状況が良好だった。小さく弱い動物で、保育器で面倒をみるといっても、母親のようにはできない。人間が子供の様子をみながら哺乳瓶でやっても、母親のようにはできない。母親が一番面倒をよく見るので、間違いではない」 --シンシンの過失ではなく事故だと考えているか 福田副園長 「事故だと考えている」 --乳を詰まらせることへの対策はあったのか 福田副園長 「1週間で死ぬ原因には、いろいろある。おっぱいが出ない、子供が小さい、未熟児だったり、感染症にかかるなどさまざまな要因がある。なんとも言えないが、母親と子供がいい状態でうまくいっていれば安定的に進む。子供がのどに詰まらせて肺炎になったが、なかなか対策とるのは難しい。これからの課題になる」 --繁殖が難しい動物である一方、和歌山のアドベンチャーワールドではたくさん繁殖している。そこから学ぶことは? 福田副園長 「和歌山のパンダは本当に素晴らしい。父も母も子育てが上手。だが、シンシンもリーリーも交尾ができたし、出産もできた。初産なので一時的に子供を離したが、戻したときにはすぐに抱えて授乳した。今後、上野の2頭も繁殖期にはまた繁殖が望めるのではないか。今回、失敗してしまったが、教訓を生かしていけるのではないか」 --また来年もトライするか 福田副園長 「来年の繁殖期がきて、発情もすると思いますが、それがくればトライしていきたい」 --お乳が呼吸器に入ったということだが、これは元気な子供でも起こりえるのか、先天的なものではないのか 原病院係長 「健康な人でもむせるときがある。未熟な赤ちゃんなら、避けることは難しい。危険性をゼロにすることは無理だろう」(会見終了)
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