北陸への関心が売上増に 福井県のアンテナショップが好調
福井県はこのほど、東京にある同県のアンテナショップ2店舗の2014年度の売上実績などを発表した。それによると2館を合計した売上は前年度比8.4%増の2億8千万円と好調だった。14年度は北陸新幹線の開業を控え、首都圏の消費者の関心が北陸に向いたことが好成績につながった。都心部にある福井県のアンテナショップは「ふくい南青山291」(港区南青山)と「食の國 福井館」(中央区銀座)の2店舗。このうち「ふくい南青山291」の売上は1.4%増の1億6100万円とほぼ横ばいだったものの、オープンから2年度目の「食の國 福井館」は19.5%増の1億2100万円へと大きく伸ばした。
食の國 福井館
来館者数はそれぞれ5.0%増の16万5千人と25.6%増の18万人。来館者は銀座店が早くも南青山館を上回った。近年、銀座エリアには各県のアンテナショップ進出が続いており、アンテナショップめぐりを楽しむ消費者の増加などの相乗効果が表れている。
14年度実績について南青山店の井上義信館長は「福井ブランドが首都圏で浸透してきた結果だと思います。北陸新幹線による北陸ブームを上手に捉え、早期に両館で売上3億円、来館者40万人を達成したい」。