着地型産業観光で誘客-滋賀・湖南(2) 絵付けや漬物に伝統
近江下田焼は、呉須と呼ばれる藍色が特徴。約260年の歴史ある素朴でシンプルなデザインで、ほとんどの工程が手作業による。絵付け体験は思い思いの絵や文字を筆で描ける。地域の伝統産業前面に
同じ下田にある近江つけもの山上は7年前から地元農家と提携し、湖国の伝統野菜の「地漬」にこだわる。
自社農園で栽培する下田なすをはじめハクサイやニンジン、オオバなどを人の手で一枚一枚丁寧に重ねた白菜の重ね漬、日野菜(ひのな)など野菜の持ち味を引き出した漬物を作っている。近年は、県内の老舗味噌店と共同で近江牛やビワマスなどの味噌漬を製造。
「焚く、蒸す、煮るなど、新しい発想も形にしていきたい」と、同社の上西宗市社長は意欲的だ。予約制で漬物工場の見学が可能。
TOTOサニテクノ滋賀工場はTOTOグループの衛生陶器生産の拠点で、もっとも自動化が進む。最新鋭の製造工程を間近で見学できる。1日2組限定で見学できる(要予約、無料)。
(取材・望月佑香)
→着地型産業観光で誘客-滋賀・湖南(3) 地産生かし特産品もに続く
1 | 2 | 3