輝く地域文化-戦艦大和と海と筆 広島県呉地域
広島県の呉地域観光連絡協議会から呉市の神垣進観光振興課長と2014「くれマリンクイーン」の田代瑞紀さん、江田島市の「江田島さくらプリンセス」の木村こころさん、熊野町の「ふで娘」の彦田菜月さんの4人がこのほど、トラベルニュース社東京オフィスを訪れた。2015年に開館10周年を迎える「大和ミュージアム」(呉市)で開催される企画展などを紹介した。大和ミュージアムは実物の10分の1の戦艦「大和」の展示などが人気で、これまでに900万人の来館者を迎えている。15年は開館10周年・終戦70周年記念特別企画展として「日米最後の戦艦展 戦艦大和とミズーリの生涯」を7月1日―16年1月31日までロングラン開催する。
海上自衛官OBがガイドする呉湾艦船めぐりクルーズも人気で、多くの要望に応え4月1日からは夕暮れクルーズが始まる。
瀬戸内海に浮かぶ7つの島を7つの橋でつないだサイクリングロード「安芸灘とびしま街道」を紹介してくれたのは、くれマリンクイーンの田代さん。
「しまなみ海道に続けと売り出し中の約30キロのサイクリングコースです。瀬戸内の多島美を満喫してください」。15年2月22日には第6回「呉とびしまマラソン」が従来のハーフからフルマラソンに衣替えして行われる。
江田島は呉からフェリーで20分、広島市からは30分に浮かぶ牡蠣の島。むき身生産量全国2位の産地で「えたじまカキ」としてブランド化されている。
見どころは海上自衛隊第1術科学校。旧海軍兵学校で、現在は幹部候補生の教育施設として使われている。併設の教育参考館には幕末から第二次大戦までの海軍と海上自衛隊の歴史に関する資料1千点が展示されている。
江田島さくらプリンセスの木村さんは「呉から江田島へは70キロのサイクリングロード、かきしま海道があります。サイクリングとえたじまカキを楽しみに来てください」。
熊野筆で知られる熊野町は呉から車で30分ほど。書道用や化粧筆など全国の筆の80%を生産する。特に化粧筆は世界的にも有名で、愛用するセレブやプロのメイキャップアーチストも多い。
180年の歴史を持つ熊野筆の全ぼうにふれられるのが筆のミュージアム「筆の里工房」。世界一の大筆や伝統工芸士の筆づくりの実演、筆づくり体験ができる。圧巻は化粧筆1500種類をそろえたセレクトショップ。自分にあった化粧筆が必ず見つかる。
ふで娘の彦田さんは「誕生日やクリスマス、成人式や卒業式のプレゼントにも人気です。ところで化粧筆に一番多く使われているのはリスの毛なんです。ご存知でしたか」。
広島県呉地域の皆さん