被災地復興へ応援ツアー ANTA、記者会見で発表(2)
東北観光復興支援や東アジアとの相互観光交流に引き続き力を入れるANTA。7月からは「ANTA東北観光博応援ツアー」を実施する。旅行者1万人に助成 東北6県と隣接3県対象
今年3月から国の事業として東北全土の28ゾーンを博覧会場に見立てた東北観光博が始まっているが、ANTAらしく具体的な送客という形で東北復興を支援する。
具体的には東北6県(青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島)と隣接被災3県(茨城、栃木、千葉)に在住または通学・通勤する1万人を対象に、当該エリアのANTA会員が行う東北観光博応援ツアーに参加する場合、旅行代金の一部として宿泊旅行で3千円、日帰り旅行で1千円を助成する。
これにより域内の旅行の活性化だけではなく、ANTA会員の集客支援にもつなげることで、東北経済の復興を応援する。
1万人の県別内訳は宿泊・日帰りで東北6県が7500人、隣接被災3県が2500人。このうち福島県は最大の2100人を予定している。当該エリアのANTA会員は東北6県400会員、被災3県650会員の約1050会員。
助成にあたってANTAでは自前の予算2400万円を用意。記者会見で有野一馬・ANTA専務理事は、9県だけを対象にした事業であることを念頭に、「他の38都道府県ANTA会員の理解を得ての復興支援」と協力に感謝を示した。
(トラベルニュースat 12年6月25日号)
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