北陸新幹線で広域観光を 新潟県、大阪で観光商談会開く
新潟県観光協会(高橋正会長)はこのほど、大阪市北区の大阪第一ホテルで「うまさぎっしり新潟」観光商談会を開き、18社30人の旅行会社企画担当者が出席した。高橋会長は「関西でキャンペーンを始めて昨年から4回目になります。これからは皆さまに1人でも多くご送客をお願いしたい」。
今年4月に地下街・ホワイティ梅田にオープンした情報発信拠点「じょんのびにいがた」について「オープン以降好評で、笹団子は月に3千個売れているほど。10月にはイベントも開く」と継続して誘致活動に取り組む姿勢を示した。
県商工労働部の田村定文観光局長は「今春5年ぶり8回目のデスティネーションキャンペーンを行い、前年度を上回る入り込み客があった」とし、一過性ではなく来年3月の北陸新幹線開業以降も観光素材を磨き上げていくとした。
JR東日本新潟支社営業部販売課の中澤昭義担当課長は「連泊してもらえるようにエリアを越えた連携が重要」と語り、北陸新幹線と上越新幹線を結ぶ観光周遊ルートを構築すると話した。その一環として今年5月から休日を中心に高田―十日町間に運行している観光列車ジョイフルトレイン「越乃Shu*Kura」を紹介した。
JR西日本営業本部の水田雅博担当部長は「新潟県の魅力的な観光素材を具体的なルート・商品として提案することが重要」とし、広域観光ルートを生かした商品設定で「新潟を定番の目的地にしたい」と訴えた。
佐渡汽船の山中一秀部長は「来春に直江津―小木航路を60分短縮し100分で結ぶ高速カーフェリーを就航させる」。えちごトキめき鉄道の佐藤章部長は「沿線の食を味わうリゾート列車の運行を計画中」とした。
懇親会で、観光協会の野澤幸司副会長は女将らと壇上にのぼり「旅館ホテル組合加盟の19地域125の宿が工夫を凝らしたメニューを提供する『にいがた朝ごはん』、酒蔵と25地域76の宿がタッグを組んで地酒と合う料理を提供する『にいがた地酒の宿』、宿泊しなくても旅館に立ち寄ってもらうため女将らが始めた『にいがた旅館街スイーツめぐり』には15地区68軒が参画している。ぜひ新潟の食を味わいに来てほしい」。旅館ホテル組合青年部の荻野光貴部長は朝ごはん、地酒の宿、スイーツの取り組みについて詳説した。
続いてJR西日本営業本部の室博副本部長の乾杯で懇親会が行われた。
なお、この日は、新潟県旅館組合の女将会のメンバーが「じょんのびにいがた」で来店者に県産物などを勧め、新潟の食文化を紹介した。
「じょんのびにいがた」でPRした女将会メンバー