岡山観光の魅力を発信－県の観光アクションプラン（1）　着地型商品を設定

岡山県は２０１４―16年度の３カ年にわたり観光振興施策「おかやま生き活き観光アクションプラン」を策定している。今年の瀬戸内海国立公園80周年から話題が続く３年間を機会に、県の魅力を発信、誘客につなげていく。重点施策の１つが着地型旅行の推進。県内の素材を発掘し磨き上げ、全国の旅行会社に商品造成を促す。観光販売システムズと連携　岡山市内の名所めぐりと食べ歩き 岡山県が３カ年にわたり、本格的に取り組む着地型旅行の推進。それを旅行商品として具現化させるため、県と県観光連盟は観光商品企画などで地域振興・活性化に実績を持つ観光販売システムズに業務を委託した。旅行商品造成に生かしやすい企画商品を設定し、全国の旅行会社へ利用を呼びかけていく。 ２０１５年度上期に向けた旅行商品を造成。岡山市内での企画を軸に、観光周遊パックやまち歩きに便利なクーポン企画を用意した。 「岡山みどころパック」は、後楽園、岡山城という市内の定番観光スポットの入場と路面電車・岡山電気軌道の岡山駅前―城下間の往復利用をセットにした。 岡電で定番スポットへ 通常の大人利用料金の合計９００円が６００円となる割引設定で、利用料増となる岡山城の特別展開催時も同料金で利用可能。日本三名園のひとつである後楽園の美しい日本庭園と、漆黒の外観が烏城と呼ばれ城郭ファンにも人気の岡山城、市街地の車窓風景が趣深い路面電車がお得に楽しめる。岡山市内観光に欠かせない施設を集めた同パックの利用価値は高いといえそうだ。 漆黒の外観が目を引く岡山城 庭園美の後楽園と背後に岡山城 市街地での食べ歩きに便利なのが「桃太郎ぐるめクーポン」。岡山駅から後楽園、岡山城間にある飲食店でミニスイーツなどご当地グルメを味わい、市内散策を甘く楽しんでもらう。 ３枚つづりチケット１組３００―４００円を使って、好みの一品を参画店舗で味わう。メニューはくだもの王国岡山が誇る白桃やマスカットなどのスイーツやジュースのほか銘菓など「岡山と言えば」という逸品がラインナップする予定。メニューによって必要チケット枚数は異なる。 いずれも精算窓口は観光販売システムズ。クーポン引き換え場所はＪＲ岡山駅２階にある岡山市観光案内所。 加えて「桃太郎おもてなしクーポン」も設定する予定。岡山市内の飲食店や土産物店など様々な施設で利用料割引やプレゼントなどのおもてなしが受けられるもので、市街地観光の幅を広げてくれるものだ。クーポンは無料配布で、参画施設など詳細は調整中。 各企画の設定期間は15年４月１日―16年３月31日。問い合わせは同社 電話０５２―５８９―０１６０。 →岡山観光の魅力を発信－県の観光アクションプラン（2）　「天空の山城」へのプランもに続く 1　｜　2