富士山・南アルプス・リニア 山梨県、関西から送客呼びかけ
山梨県とやまなし観光推進機構は9月10日、大阪市中央区のマイドームおおさかで観光説明会を開いた。旅行会社18社に来年春夏の観光情報を提供した。県観光部の赤池隆広次長はあいさつで「NHK連続テレビ小説『花子とアン』が好調で、ロケセットの公開も計画しています。また、昨年の富士山の世界遺産に続き、6月には南アルプスがユネスコエコパークに認定されました」と話題の続く現状を報告。その上で「県では『おもてなしのやまなし観光振興条例』を制定しているなど受入体制を強化していますので、ぜひご送客を」と呼びかけた。
プレゼンテーションでは富士山をはじめ県一押しのトピックを紹介した。
富士山では歴史ガイドツアー「おし街さんぽ」や、山麓の溶岩洞窟へのネイチャーガイドといった富士山周辺の魅力にスポット。富士ビジターセンターで好評の忍者パフォーマンスなど訪日客誘客策もアピールした。
富士山観光をアピール
南アルプスユネスコエコパークは、北岳や間ノ岳への登山など山岳観光が魅力。初心者なら勾配が緩やかで舗装路もある櫛形山でのトレッキングがおすすめだ。
県立リニア見学センターは4月にリニューアルオープンして4カ月で来館者10万人を達成するなど人気を集める。リニア走行が間近で楽しめるほか、リニア開通後の山梨を想定したジオラマや世界最速走行を記録した試験車両の展示などリニアの世界に触れる展示・体験で今年度中の来館者20万人を目指す。
また、来年は甲斐善光寺が数え年で7年に一度のご本尊御開帳の年。信州善光寺と同時期の4月5日―5月31日の御開帳期間、30万人の参拝者が見込まれる。旅行会社向けに事前申し込み特典も用意している。
プレゼン後、観光商談会を実施。県内の観光事業者約30社・団体が参加し、旅行会社に魅力を訴えた。