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リゾートへの転換 リョケンの旅館大学、事業戦略変革学ぶ

リゾートへの転換 リョケンの旅館大学、事業戦略変革学ぶ
リョケン(佐野洋一社長)は7月15―16日、滋賀県彦根市の彦根キャッスルリゾート&スパで第153回旅館大学セミナーを開いた。70人が参加した。佐野社長は冒頭、同ホテルの一圓泰成社長に触れ「ビジネスホテルから1泊2食のリゾートホテルへの転換。それに伴う顧客層の開拓や市場の捉え方などを転換された。一圓社長の話は皆さんに経営の勇気と考え方のよりどころを与える」。「翌日は着地型観光に取り組み、実績を上げている方々の話が聞けるので、この2日間、有意義な勉強の場にしてほしい」とあいさつした。 館内見学のあと、一圓社長が「彦根キャッスルリゾート&スパの戦略転換を語る」をテーマに講演。観光写真をベースとする母体の文教グループの多角化経営の歩みと全館リニューアルにかける思いを話した。 「文教スタジオは1950年に開業し今年、創業64年になる。全国に7支社30営業所、約170の営業現場がある。当初は団体中心の事業だったが、個人化が進むと判断し昭和の終わりから個人型へと業態の変革を行ってきた」。早い段階から団体から個人へ移行し、現在があると話した。 その後77年に設立した不動産管理会社の一圓興産が関わり、レストラン彦根城の営業を始めたが客を詰め込む営業は時代に合わないと判断。95年にレストランを閉館し、97年に彦根キャッスルホテルに建て替えた。これがホテル事業参画の第一歩となった。 「ホテル事業は素人だったから建築確認などのトラブルや出張族の減少、低価格宴会で価格が上げられない厳しい現実が続き、屋号も替える大がかりな全館リニューアルに踏み切った」 改装は(1)大浴場がほしい(2)せっかくの眺めが部屋から見えにくい(3)レストランの敷居が高い(4)レストランのサービス導線が悪く効率も悪い(5)和宴会場が不人気といった客の声をヒントに実施。 一圓社長は「国宝の門前にあるホテルにふさわしい館」に替えるよう決意。大浴場新設で屋号をスパ&リゾートに改名▽城郭と館内を浮かび上がらせるように黒塀で人と車をカット▽テラスを新設してリゾート気分を演出▽ツインを2室から1室にして半露天風呂付き客室に▽城側すべての客室ガラス面を最大のサイズに改装した。 16日は「集客倍増を目指す!地域の活かし方と魅力づくり」をテーマに講座を開いた。新潟県・越後湯沢温泉の松泉館若女将の藤井智子さんは自らがガイドを務める着地型観光バスについて、長野県・鹿教湯温泉の斎藤ホテル専務の和田美徳さんは平均滞在2・7泊の同ホテルの日帰りツアーについて、一圓社長は宿泊需要拡大に向けた地域の魅力づくり実践手法についてそれぞれ話した。
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