会員目線で改革を-日本旅館協会・針谷新会長に聞く(4) スピード感出し成果を
―スピード感という面では、事務局の存在が大きいのではないですか。
その通りです。7月10日から専務理事代行として佐藤英之さんに来てもらいました。前関東運輸局の部長で、国交省の運輸畑の人です。59歳です。JNTOにも少しいらした。非常に真面目で仕事がきっちりできる方で、若く見えます。58歳ぐらいにしか見えません。「何が何でも会員のため」
―従来通り国交省からの受け入れですね。
国交省でなくてもいいのですが、それなりの人物を持ってこないことには仕事にならないですよね。やはり横のつながりがあれば便利です。こだわらないですけれども適任であるのは間違いありません。
いずれにせよ会員に疑義が生じないようなシステム作りをやります。事業をする場合、相見積もりでやるとか競争入札をします。事業予算も内訳をはっきり明記するとか基本的なことをきっちりやる。
―事業会社(日本旅館ホテル事業株式会社)はどうなるんですか?
無償譲渡を求めていきますが、株主が7名おられるので、我々だけでどうにかなるものではありません。ただ、なるべく早い段階で解決していこうと思っています。
―最後に会員に向けて一言お願いします。
何が何でも会員のための、会員目線でガンガン改革をしていきます。しばらく時間をください。でも、スピード感をもってやっていきます。半年ぐらい経ったら成果が見えてくるものもありますし、1年以上かかるものもあります。
すでに成果が出ているものもあります。ITは1千万円を浮かしました。さきほども言いましたがネット予約セミナーは本部から助成金を出し、ぜひ進めてもらいます。あと申し訳ないですが旅費規程を改めさせていただいて、少し減額させてもらいました。それでも何が多いかと言うと、事業費の使い方としてどうかと思われるようなところがありますから、一つひとつ必要な項目に絞ってやっていこうと思っています。
―ありがとうございました。
(トラベルニュースat 14年7月25日号)
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