【話の肖像画】作家・西村京太郎(83)(2)
真珠湾攻撃は国民学校に通っていたときで、ちょうど遠足の日でした。帰ってきたら灯火管制をやっており、町内は真っ暗。みんな「万歳、万歳」と言っており、すぐに手帳を買ってきて世界地図を手書きして、それからは日本が占領した場所に日の丸を書き加えていったのを覚えています。もっとも、この手帳は空襲で家がやられたとき、一緒に焼けてしまいました。
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