【戦後70年目を前に~体験者の声】「2つの祖国」の狭間で ジョイス津野田幸子さん(76)
15日で戦後70年目を迎えるのを前に、産経新聞社会部では戦争体験者の「声」を集めているが、さいたま市西区の大学教授、ジョイス津野田幸子(さちこ)さん(76)からは、日系米国人の母とともに、日本と米国という「2つの祖国」のはざまで戦渦に翻弄された体験が寄せられた。祖国同士が戦火を交え、父をその戦争で失った。戦後は満州からの引き揚げも経験、日米両国の懸け橋として尽力した。ジョイスさんは今、2つの祖国を持つ身だからこそ得た戦中、戦後の体験を胸に、大学で若い世代と向き合っている。