今年は「おかげ年」 三重県、大阪で情報提供会
三重県はこのほど、大阪市北区のハートンホテル北梅田で2014年度第1回三重県観光情報提供会を開いた。昨年の伊勢神宮の式年遷宮効果で、入り込み客数などの観光統計がいずれも過去最高を記録し、今年は「おかげ年」としてさらなる誘客を呼びかけた。昨年の伊勢神宮の参拝者数は1420万人、県内の観光入り込み客数は4080万人、延べ宿泊者数は982万人と空前の観光客数に湧いた。三重県観光・国際局長の加藤敦央さんは「遷宮後の今年はおかげ年です。14ある別宮のうち12で遷宮が行われます。三重のおもてなしを見える化する取り組みも進めています。三重県の観光情報発信にご尽力ください」と呼びかけた。
観光キャンペーン「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」は昨年に続いて実施する。中核事業のみえ旅パスポートは1年間で20万冊を発行、今年に入っても発行数が伸び続けているという。パスポートは850軒以上の飲食店で割引などのサービスが受けられ、県内91カ所に設置されているスタンプを集めると個数によってレベルアップし、特産品などのプレゼントも充実していく。
また、今年は熊野古道の世界遺産登録10周年で、熊野市には鬼ヶ城センターなど新施設もオープンする。
特産の玉城豚を使った玉城カレーを売り出す玉城町、エリアに点在する水族館をめぐるキャンペーンを展開する伊勢志摩、来年度に斎宮を再現する明和町などが地域情報をプレゼンテーション。古事記のつながりで島根県や奈良県、徳島県の観光情報も紹介された。