改装進むヒルトン大阪 「自宅にいるような和の寛ぎ空間」客室を公開
大阪市北区のヒルトン大阪は、2013年から3カ年の大規模改装を進めている。7月23日、改装計画の第2段階にあたる客室を報道陣に公開した。好調な観光需要にも対応し「自宅にいるような和のデザインエレメントが作る寛ぎ空間」(ハーマン・J・アーリック総支配人)に生まれ変わった。ヒルトン大阪は1986年、大阪で初の外資系ホテルとしてオープンした。地上35階建てのホテルはJR大阪駅前のシンボルマーク的な存在だ。改装は13年に宴会場やブライダルサロン、14年に客室、15年にはロビーと進める計画。客室は全527室のうち7月末までに288室の改装を終え、残りも12月末までにリニューアルが完了する。
改装した客室は、木製の床や家具で木が持つ柔らかさを生かし、漆塗りをイメージしたミニバースペース、着物や和織物に使われるグリーンや小豆色のインテリアで和風の寛ぎ感を演出した。ダブルの部屋には窓際に細長いソファーを設置し、足を伸ばしてのんびりできる。高層階の客室は、バスルームにお風呂、シャワースペース、トイレ、流し台を独立させた。タワースイートルームは、60平方メートルのリビングルームと30平方メートルのベッドルームで構成し、大きなスーツケースがおさまるウォークインクローゼットなども設置した。
和風のしつらえが施された客室
報道陣と懇談した日本・韓国・ミクロネシア地区運営最高責任者のティモシー・E・ソーパーさんは、日本政府が目標として打ち出している2020年の訪日外国人客数2千万人を「サポートする」とし、投資計画が完了する2015年を「新しい商品が出せるいいタイミング。大阪の需要は必ず増えると確信している」と話した。