【手帖】愛犬とどこまで話が通じるか?
飼い犬は家族と同じとはいっても、しょせん言葉が通じないのだから、意思の疎通は難しい-と、ずっと思っていた人には朗報になりそうな本が売れている。3月に刊行された、ハワイで“アニマルコミュニケーター”として活躍している日本人女性のアネラ著『犬の気持ち、通訳します。』(東邦出版・本体1300円+税)は18日現在、10刷、7万5000部のベストセラーだ。この人、犬の写真を見ただけでも、相手が何を考えているか分かってしまうというほどの鋭い感性の持ち主のようで、どんな犬を相手にしても同時通訳はお手のもの。長年の経験を生かして書き上げた本書には、なかなか人間語には訳せなかった犬の気持ちがたっぷり詰まっている。