旅の安全の日 JATA、一斉に模擬訓練
JATAが今年から設定した「旅の安全の日」の7月1日、会員旅行会社86社が一斉に模擬訓練を実施した。地震などの災害や事故を想定し、緊急連絡体制の確認、任意設定した国内外の都市に滞在する旅行者の安否確認などを行った。旅の安全の日は、昨年末に観光庁へ提出した「観光危機管理における組織的マネジメントのあり方」の中で掲げていた重点実施事項の一つ。業界の意識高揚や消費者への安全アピールなどを目的に設定した。
模擬訓練は、JATAが会員に任命を促している安全管理責任者の責務の確認、緊急連絡網を稼働させ問題点を明らかにしたり、国内・訪日・海外旅行部門ごとに滞在者数確認などを行った。訓練の状況はJATA本部が集約、観光庁、外務省とも連携し実際の事件事故発生時の体制を確認し問題点を共有した。
今年の7月1日は平日で、模擬訓練は勤務時間に行われた。次回以降についてJATAでは「休日や夜間など緊急時を想定し訓練の精度を高めたい」とし、訓練参加会社も増やしていく意向だ。