【いいたて通信(37)】住めなくなった集落をどう維持していくか 住民らの葛藤
「これから長い間帰れないとなる中で、どうやって集落や農地を維持していくか。農地は親から子、子から孫と何世代もかけて作ってきたものでこれまでは生業と結びついていたのに生業と結びつかなくなってしまった。どうやってその費用や維持管理をしていくのか。30年後に帰ってこいと言われてもすべて藪になっていてはなにもできない」 福島県飯舘村長泥地区に住んでいた石井俊一さんは原子力損害賠償紛争解決センター(ADR)の住民説明会が開かれた際に、そう話した。