【書評倶楽部】古銭世界に一気に誘い込む 古美術鑑定家・中島誠之助 『お宝貨幣なんでも読本』
第1ページが異様に厚い。それもそのはずでページの中央をくりぬいて江戸時代に流通していた通貨「寛永通宝」がはめ込んである。それも本物の渋い穴あき銅銭で、読者をして古銭への世界に一気に誘い込むのだ。寛永通宝を手にして当時の人たちの暮らしを感じてほしいと願う著者の熱い思いが、本物の古銭を巻頭に掲げ「江戸を持つ!」と語りかける。
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