【まぜこぜエクスプレス】「本当の福祉」伝える

　「どんな障害のある人でも受け入れる」。埼玉県川口市の福祉施設「工房集」のコンセプトをまとめた小冊子は、こんな力強い言葉から始まる。母体である社会福祉法人みぬま福祉会の高橋孝雄理事長は「どんな人でも手をつなぐのが本当の福祉だ」と語り、実際に他の施設で断られた人も受け入れてきた。現在、みぬま福祉会では１００人を超える障害のある人たちが表現活動を行っており、工房集には海外で高い評価を受けるアーティストもいる。「福祉とは、人間関係そのもの」という言葉通り、表現活動を通して一人一人と丁寧にコミュニケーションをとってきた。「福祉とは何か」を考えさせられる一冊だ。詳しくは工房集ホームページ（ｋｏｂｏ－ｓｙｕ．ｃｏｍ／）まで。