【正論】ネイチャー誌に名刻んだ明治人

　小保方晴子氏の論文問題は「疑惑拷問　日本学術風土」と中国紙をも騒がせた。英『ネイチャー』誌に一旦受理された論文が、もし内外の研究者を騙（だま）したとするなら、科学史上に汚点を残すだろう。しかし　ＳＴＡＰ　細胞がもし実際に創られたのだとするなら、オボカタは晴れて世界のヒロインとなるだろう。理系の新発見は追試で真偽のほどが実証されるから、いずれ決着はつく。だが理化学研究所が傷つくことは不可避だ。