【書評】『貘の檻』道尾秀介著
妻と離婚して職も失った「私」は、月に1度の息子との面会を終えた帰りに、見覚えのある女が駅で電車に轢(ひ)かれて死ぬのを目撃する。女は私が少年時代を過ごした信州の寒村で教師を務めていた人物。32年前、私の父が実行犯とされた殺人事件の「関係者」とみられ、その後、姿を消していた。真相を求めて村を訪れた私のもとから、同行した息子が消えた…。
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