【話の肖像画】李方子妃を支えた韓国人 金寿姙(93)(6)
このとき76歳でした。韓国の新聞にも「最高齢のボランティア」として紹介され、話題になりましたよ。2002年の日韓共同開催サッカーワールドカップ(W杯)のときも、水原(スウォン)W杯競技場で日本語の通訳ボランティアをしました。せっかくの日韓共同の祭典ですから、これを記念した手作りのペナントも、W杯の出場国数に合わせて32枚を自費で制作しました。年金暮らしには痛い出費になりました。「日韓永久の結び」を願っていた妃殿下の思いを込めて、両国の国旗の上にそれぞれのイニシャルJとKが1つのリボンで結ばれているデザインです。ペナントは、訪韓が予定されていた高円宮ご夫妻に直接お渡しするつもりでした。この話は日本の新聞各紙で取り上げられました。