【次代への名言】司馬さん、遼(はるか)なり編(46)
《江戸中期以後になると、(中略)藩主という自然人に対する素朴な主従的忠誠心までが変質した。藩そのものが法人といったふうになってしまうのである。藩主という自然人は象徴的存在になり、藩士や領民の側からすれば、藩主に対するよりも多分に法人化した藩自体に奉公心をもつというところにまで行った》 『人間の集団について』の一節だ。随筆「組織というもの」では司馬さんは、藩と現代の日本企業を比較する。
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