浅草・雷門にホテル8月開業 不動産のヒューリックが事業参入
東京に180棟を展開する不動産賃貸業のヒューリック(東京都中央区、西浦三郎社長)は6月1日、ホテル事業進出第1号店で8月10日にオープンする「ザ・ゲートホテル雷門」について記者発表会を開いた。同ホテルは浅草寺の雷門から徒歩1分、雷門通りに面して立つ。地上14階建てで1―2階にはス―マーケット、3―14階にホテルが入る。総事業費は30億円。環境対策として「潜熱蓄熱空調システム」を建物に導入。国交省の「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されたことで、導入コスト1億3千万円のうち6500万円は国からの補助金。
運営は子会社のヒューリックホテルマネジメント。宿泊ターゲットは国内外の観光客。外国人は中国富裕層と欧米からの宿泊客で25%程度を目指す。年間売上目標は10億円。
フロントは東京スカイツリーを望む13階。客室はツインルーム(1人利用2万2千円、2人利用2万5千円)をメインに7タイプの137室。バルコニー付きのスイートやレストランバーを備える。
建築・インテリアデザインは内田デザイン研究所が担当、アーティストの日比野克彦さんが館内に5点の壁画を描く。壁画を描く様子は7月3、4日にメディアに公開する。
ホテルは同社所有の最も古い物件を立て直したもの。今後、ホテル展開する場合、「ザ・ゲートホテル」をブランド名とするが、2号店は未定。
ホテル事業参入について、西浦社長は会社の知名度を上げる狙いもあると話していた。