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【書評】『実録テレビ時代劇史』能村庸一(のむら・よういち)著

【書評】『実録テレビ時代劇史』能村庸一(のむら・よういち)著
 また、黎明期・初期の国産ドラマについては現代劇も多く、国産ドラマ全般についての実録史といってもおかしくない。テレビ関係の本で、ここまで大量にしかも詳しく番組を分析したものは例がなく、一般のテレビドラマ史としても特筆すべきものと言える。よく知られているNHK大河ドラマ『赤穂浪士』や『太閤記』制作をめぐる興味深い逸話から今では制作サイドやリアルタイムで観ていた人の記憶に頼るしかない生ドラマについての話は、幼いながらも同時代の視聴者だった私には大変刺激的であった。長谷川一夫、片岡千恵蔵、市川右太衛門、大川橋蔵、中村錦之助(萬屋錦之介)、三船敏郎、石原裕次郎など銀幕スターたちのテレビ出演についてのくだりは、映画とテレビの関係をテレビサイドから記録した重要な文書として、後世に残るものといえよう。
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