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【聞きたい。】使命を抱きドイツに向かう少年の物語 那須田淳さん『星空ロック』

【聞きたい。】使命を抱きドイツに向かう少年の物語 那須田淳さん『星空ロック』
 明治期、森鴎外とともにドイツに渡り、ベルリン大学に留学、当時のドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の依頼を受けて世界初の純正調パイプオルガンを製作し、演奏した日本の物理学者がいた。田中正平(1862~1945年)という。普通のオルガンやピアノは1オクターブ(ドから1つ高いドまで)の間を12の音に分けているが、純正調のほうは46の音が連なっていて、現在の平均律の和音に比べると濁りがなく、明るく透明な音が出るという。しかし、作るのはおそろしく高度な技術が要求される。
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