昨年の宿泊客、2年ぶりに100万人超え 下呂温泉観光協会、今年は「滞在型リゾート地」PR/岐阜
岐阜県下呂市の一般社団法人下呂温泉観光協会(伊東祐会長)は5月29日、水明館で第66回通常総会を開いた。東日本大震災の影響が危惧されたが、下呂温泉の宿泊客は昨年、2年ぶりに100万人の大台に乗ったことが明らかにされた。伊東会長はあいさつで、震災と自粛ムードの中「ぎふを旅して日本を元気に!」キャンペーンへの参画や西日本、関東への独自キャラバン、花火ミュージカルなどのイベント開催を行ってきたと報告。特に、5回目を迎えた卓球大会、JR東海さわやかウォーキングなどスポーツイベントが定着したことを挙げ「100万人を回復できた」と総括した。
今年については「小坂の滝、朝市、馬瀬のアユ、金山の巨石群といった市内観光資源を結び、滞在型リゾート地としてPRしたい。4月にデビューした2人の舞妓さんも観光の目玉としてアピールしたい」とし、今秋開催される「ぎふ清流国体」の活用なども訴えた。
議案では、飛騨小坂観光協会、萩原町観光協会などが新たに加入したことから役員定数を25人以上30人以内から「25人以上34人以内」に増やす定款の変更を行った。役員改選では伊東会長を再選した。
事業計画では、大阪直通の特急「ワイドビューひだ」の増便、北陸新幹線開業を見据えた高山本線の有効活用などアクセス面のほか、MICE事業を積極的に進めるなどとした。
総会を前に、日本観光振興協会中部支部の須田寛支部長が「観光で日本を元気に 下呂温泉を元気に」と題し講演した。