北陸新幹線向け新型車両「E7系」登場 今春に先行デビュー
2015年春に開業する北陸新幹線(長野―金沢間)向けの新型車両E7系が公開された。アイボリーホワイトを基調に空色と銅色のラインが入った落ち着いた外装で、12両の一編成はグランクラスと呼ばれる最高級車両、グリーン車、普通車からなる。新型車両はJR東日本とJR西日本が共同で開発した。E7系はJR東日本が所有する車両。今春にはJR西日本のW7系がお目見えする。
車両の先頭形状は騒音や雪害問題などを改善する環境性能に考慮した形に。長野新幹線(東京―長野間)などで運行する既存車両に比べると、LED照明の採用で44%の省エネを実現したほか、トイレの洗浄機付き便座の設置やすべての座席に電源コンセントを設置するなど居住性を向上させた。グランクラスのデッキには日本の四季を表現した飾り柱が描かれている。
昨年11月にJR東日本の新幹線総合車両センターで公開されたE7系の外観(上)とグランクラスの車内(写真提供=JR東日本)
今後、試運転や試乗会などを経て開業に備え、E7系は今年3月のダイヤ改正以降、長野新幹線の「あさま」号の一部で先行運用される。