ルック新商品は「自由度」と「安全」の追求 JTBWV、「私だけの旅」投入
JTBワールドバケーションズ(北島文幸社長)は1月14日、海外旅行パッケージツアー「ルックJTB」の2014年度上期(4―10月)商品を発売した。「期待を上回る満足の追求」をテーマに、添乗員同行ツアーの選択自由度を大きく拡大した「私だけの旅」を投入するなど充実を図り、13年度見込135万人から8%増となる145万人の取扱を目指す。大阪市中央区のJTBビルで1月11日に開いた新商品発表会で、同社の川口一成常務は「今年のすべてのテーマとして選択の拡大とサポート体制の充実がある」。その最たるものが「私だけの旅」とダイナミックパッケージ「エアホ」になる。
「私だけの旅」は、決まったコースをまわる従来の添乗員同行ツアーのスタイルを変革。訪問箇所ごとに名所探訪や食事のプランを複数用意、旅行者が商品に組み込まれたポイントを使って自由に選択できるというもので、組み合わせは1つのツアーで1千通り以上にもなるという。首都圏発でヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア方面で13コース、関空発は10コース用意した。
川口常務は「私の知る限り業界初の新商品。個々のニーズに応えることでリピーターの方にも満足していただける」と自信を示す。
また、「エアホ」は23都市、372ホテルと組み合わせ可能で、並び席や旅程保証などルックのサポートを付加した。川口常務は「個人手配との違いはルックの付加価値。安心・安全が保障され、バックにJTBがいるという安心感があるはず」。2月27日にウェブで先行発売する。
西日本発商品では「世界の鉄道を愉しむ旅」を発売。中欧、スペインなど6方面で眺望や歴史ある列車、地元密着など豪華列車でないこだわりの「鉄旅」を主にシニア夫婦をターゲットに提案する。そのほか、好調の「姫様シリーズ」や50歳代後半女性グループ向け「旅マドンナ」の企画拡充も図る。
西日本発の取扱目標は、消費税増税の影響は予測がつかないもののアベノミクス効果もあり、前年見込から2%増の34万4千人とした。