【月刊正論】「世界征服」者たちと苦闘した記憶の覚醒こそ
岡田斗司夫の『世界征服は可能か?』(ちくまプリマー新書、2007年刊)という、とてつもなく面白い本がある。私たちが何となく理解したつもりになっている「世界征服」とは何か、ということを解き明かす本である。サブカルチャーの専門家であり創作家でもある岡田は、この本で、膨大な数のアニメや特撮で描かれてきた「悪の組織」を解説しながら、巧みに「世界征服」という言葉の意味に迫っていく。
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