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【手帖】半世紀ぶりに日の目見た宰相伝

【手帖】半世紀ぶりに日の目見た宰相伝
 朔北社はこのほど、今井清一著『濱口雄幸伝』(上・2310円、下・2100円)を刊行した。大正13年に大蔵大臣となり、15年に内務大臣、昭和4~6年に第27代内閣総理大臣を務めた濱口雄幸(はまぐち・おさち)はその風貌から「ライオン宰相」と呼ばれ、当時の日本の重要課題だった金解禁、ロンドン海軍軍縮条約の締結などを成し遂げた。己の信じる道を進み、国民の信頼を得た希有(けう)な政治家として活躍したが、ロンドン条約に伴う補充計画を仕上げた直後、東京駅で襲われた。この時に負った傷がもとで、翌年没した。
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