【聞きたい。】空白の外地日本語文学を丹念に追求 『国境 完全版』黒川創さん
「日本近代文学史のミッシングリンク(鎖の失われた環)が見つかった」 夏目漱石が明治42(1909)年に満州の邦字新聞に寄稿し、全集や単行本に収録されることなく約100年間忘れられていた随筆「韓満所感」。今年1月、再発見は大きく報じられた。その発掘者であり、多くの文学賞にも名前が挙がる実力派作家は、この小随筆を文学史の空白を埋める重要なピースだと位置づける。
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