【東京特派員】正直がいまだ心地よい国 モース教授の見た「日本」 湯浅博
米国人学者のエドワード・モースといえば、「大森貝塚」の発見者として学校の教科書で習った記憶がある。小山を背景に人々が線路わきの貝塚を発掘する牧歌的な風景だった。そのモース教授が、東京大学動物学教室に勤務しながら、庶民の暮らしに関する膨大なコレクションを持ち帰っていた。つい最近まで、江戸東京博物館で開催していた特別展「明治のこころ-モースが見た庶民のくらし」は、うち320点を里帰りさせていた。
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