ありがとう!元気です―京都・嵐山が復興(3) 強い思いと団結力
―多くのテレビや新聞で報道されたので、応援の声も多かったのでは。
業界の人たちからはもちろん、宿泊していただいたお客様からも励ましのお手紙やメール、お見舞いの品をたくさんいただきました。事前の準備、心構えを
そのなかでもテレビで冠水している当館を見ただけで、旅館名や住所、電話番号を調べて電話やお手紙をいただいたのには驚きました。また励まされました。この仕事をしていて本当によかったと感謝しました。
―今回の豪雨災害で冠水というようなことが起こった場合、気をつけておけばいいというようなことはありませんか。
それこそ想定外のできことでしたので、すべて後の祭りですが、2階へ持って上がる物の優先順位を決めておけばよかったと思っています。お客様の靴は真っ先に持って上がりました。しかし電化製品や掛け軸などを2階に上げるという発想がありませんでした。もう少し早めに気づいて持って上がっていれば、被害額はもう少し抑えることができたのではないでしょうか。
再オープンした花筏の外観(上)とロビー
―今回被災されて嵐山全体で何かお感じになったことは。
10月18―27日に行ったイベントは本来、災害があった1週間後に開催する予定でした。ああいった状況になったので開催できるメドもなかったとはいえ、あえて中止とは言わず延期という表現にしました。
そして実際、10月に入り本格的なシーズンの前に、復興の支援にご協力いただいた人たちへの感謝と、元気になった嵐山をアピールしようと取り組んだことに対して、地域の人たちの復興への強い思いと団結力を感じました。
―最後にひと言。
見た目にはまったく以前の嵐山と変わりありませんので、ぜひ嵐山にお越しください。また復興のご支援とご声援をいただいた皆様に御礼申しあげます。
(トラベルニュースat 13年11月10日号)
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