【次代への名言】剣豪・名将・賢君 物語編(3)
徳川家康の配下に水野勝成という武将がいた。家康が豊臣秀吉の大軍を相手にした小牧・長久手の戦いでは、「眼病を患っている」と言って兜(かぶと)も着けず、頭に鉢巻きをしたまま一騎駆けし、一番首をあげたほどの剛の者だった。が、独立不羈(ふき)の性格に加え、父・忠重(ただしげ)との折り合いが悪かったのだろう、勝成は虚無僧(こむそう)姿に尺八を携えて全国を放浪する旅に出た。
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