全旅連前会長・小原さん、父一代記の出版祝う 業界、政界から賛辞
全旅連(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)の前会長・小原健史さんの出版記念パーティーがこのほど、東京・永田町の憲政会館で開かれ、旅館業界や政界から多数が祝福した。小原さんが上梓したのは父、小原嘉登次さんの一代記「嘉登次 明治生まれの快男児」。26年にわたり佐賀県議会議長を務めるなど地方政界に君臨し、実業家としても大きな足跡を残した父を、家族として、経営者の先輩として身近に接してきた小原さんが活写した。
記念パーティーには、政界から伊吹文明・衆議院議長、細田博之・自民党幹事長代行(自民党観光産業振興議員連盟会長)、二階俊博・衆議院予算委員長(全国旅行業協会会長)、山本一太・内閣府特命担当大臣らが出席し祝辞を述べた。
伊吹議長は「人には越えられないものがあり、それが父と母。この本には、越えられないけど父や母に負けないように生きたいという思いが詰まっています。父の姿を追いながら、これからも旅館業界、佐賀県、嬉野温泉のためにがんばってほしい」、二階委員長は「小原嘉登次先生は地方政界の観光を代表するリーダーでした。今こそ、観光を軌道に乗せるために同志みんなで協力していきましょう」と呼びかけていた。
旅館業界からは佐藤信幸・全旅連会長が「お父様の気骨が小原さんに伝わり、それが様々な苦難を乗り越える気概になっています。その小原さんの気概は今、我々に伝わって、全旅連はがんばっています」と指導力に賛辞を送った。
小原さんは謝辞で「義理と人情を大事にし、人ができないことをなしとげた男の話です。若い人に読んでほしい。倍返しが流行りですが、この本で言いたいことは、誰かに世話になったら2倍、3倍に返してほしいということです」と思いを込めた。